毎年入荷すると必ず売れてしまう、*インディゴフィールドのトルクメン。
内部の構造糸にシルクを用いているのは、表のパイル糸に子羊の体の内側の細いウール糸を結びつけている事の裏付け。
隠れてしまう内部糸にシルクのような高級糸を用いるのは、子羊の細いパイル糸と結びつける上でのバランス上必要不可欠なためなのです。
私は、実際に生活の中で使う事を考えると、シルク絨毯よりずっと気持ちがいいのが、この子羊のウール絨毯だと思っています。
カラフルなトルクメン柄のパキスタン絨毯は数多く流通していますが、イラン北東部に住むトルコ系の遊牧民が織り上げた高品質なトルクメンこそ本物。
本藍染めの希少な一枚を是非手に入れてください。

これは、トルクメンという民族により織られたラグ。
乾燥地帯の過酷な環境で育った羊の上質なウールを使用しているため、繊維に含まれる水分や油分により上質な肌触りになります。
また、ウールの色は茜や胡桃、ターメリックといった天然染料で染められています。
草木染めは染めるのが大変難しいですが、色あせる事なく長く鮮やかさを持続し、何十年という時間を掛けて経年変化していくのです。
ウールを紡いで天然染料で染め、縦糸にパイル糸を丁寧に手作業で結んで行く。
この一枚をつくりあげるのに、何ヶ月もの時間を要します。
まさに一生もののラグです。

*フィールドとは、絨毯の背景にあたる部分の事。地と図でいう地。

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