イラン北西部に位置し、標高1,360mの高原にあるタブリーズという街で織られた絨毯です。
タブリーズは古来より東西を結ぶ貿易拠点として栄え、国の首都となった時代もありました。
絨毯の端には「Kamal ol molk（キャマロルモルク）」と織られており、この絨毯を織った工房の名前が入っています。
その品質と技術に自信があることを示しています。
Kamal ol molkはペルシャの有名な細密画家の名前だそうです。
ほころびや曲がりなどが無くとても状態が良くきれいです。
素材はシルクとウールを使用しており、細やかで手触りはとてもなめらかです。

ペルシャ絨毯の細かさは「ノット」や「ラージ」の単位で表します。
この絨毯は50ラージです。
約7ｃｍの間に何目並んでいるかという表現で、横方向に数えます。
一般的に50ラージを超えるものはとても高品質であるという認識が定着しています。
コルクウールと呼ばれる子羊の繊細で弾力のあるウールを紡いだ細い糸で仕立てています。
その糸が持つ弾力と繊細さが十分に伝わる素晴らしい手触りです。

柄は「Mahi（マヒ）」と呼ばれ、葉アザミの葉が組み合わさって模様を作っています。
また、この葉の形が魚に似ていることから、マヒ（ペルシア語で魚）と呼ばれています。

色味は優しいブラウンやグレー、ネイビーをメインに用いており、この絨毯に柔らかな印象を与えています。
サイズは「Zaaronim（ザロニム）」と呼ばれるサイズで、160cm×100cmが基本になっています。

細やかな柄が美しい、上品で落ち着いた1枚です。
特別な空間にいかがでしょうか。

*普段のお手入れは毛の流れに沿って掃除機をかけてください。
何かをこぼしてしまった場合は、すぐに乾いた布でふき取り、固く絞った布で叩きながら汚れを取って
水分を十分に乾かしてください。

*ご購入後のクリーニング、メンテナンスなどもご相談いただけますので安心してお使いください。