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title.ソファ修理

date.2013.11.11 category.WORK/FURNITURE CUSTOM

先日、ソファ修理のご相談を頂きました。

まず、メールで送られてきた修理前のソファの写真がこちら。
デザインから見て、北欧系のソファでしょう。
長年使い込まれた様で、全体的に少しくたびれた印象です。
th_写真 7.jpg

革の表面は大分ひび割れて、元々ブラックだった色味も褪せて退色しています。
これはこれで男っぽくて渋いのですが、このまま使って行くと革がクラックして破けてしまいそうな状態です。
th_写真 6.jpg


木部のジョイントが外れてしまっている所もありそうです。
後で良く見たところ、片側の脚部は何と!ぼっきりと折れていました。。
th_th_写真 3.jpg


クッションの中綿も痩せて、それを受け止めるスプリング構造自体も大分弱っている様子。
裏面から見ると裏貼り生地もぼろぼろに。。
th_th_写真 2.jpg

まずは、直接ご自宅へ伺って実物を拝見。
あまりに修理費用がかかり過ぎても困るが、購入された時の金額も高額だったし、何より思い入れもある、、
何とか直したい!との事。
ご予算に収まる修理の方法と、御見積もりを算出→お客様にご納得頂いた上で、施工に移る事になりました。


そして、数週間のメンテナンス加工後の完成品がこちら。

若々しく蘇えりました。
th_DSC_0019.jpg

使い込んだビンテージレザーの風合いは其のままに残したい、というリクエストに合わせて
ブラックの補色とその色止め加工をして、革に油分と栄養を与えながら自然な黒の色味と艶を戻してあげました。

th_DSC_0023.jpg


th_DSC_0027.jpg

th_DSC_0026.jpg

糸が劣化して、ほつれてしまっていたステッチも、一度外して縫い直し。
ヘタッて薄くなってしまったクッション内部には、程よく綿を補充。
th_DSC_0033-01.jpg


作業時の様子を写せませんでしたが、裏貼りを一度はがして内部のスプリング構造も立て直し。
元々のスプリング構造を全て取り除かずに、その上からゴム繊維のベルトを編み込む様に補強する方法をとりました。

折れてしまっていた脚部も接合し直して、表からは見えない様に内部に鉄の棒を仕込み、ひび割れはエポキシパテで埋めて補色。
強度は勿論がっしりと、補修跡も其れ程目立ちません。
th_DSC_0021.jpg

木部のひび割れや破損なども修復し、全体的に塗装もかけ直し。
自然な艶に調整。
th_DSC_0020.jpg

まだまだ、これから何年も使えるソファに生まれ変わりました。


修理やカスタムに関しても
お気軽にお問い合わせください!

03-3560-6915
info@chord.co.jp