date.2013.11.06 category.WORK/FURNITURE CUSTOM
先日無事に納品を終えた、カウンターテーブルとハイスツール制作の模様をご紹介致します。
今回ご注文頂いたのは、六本木ヒルズクラブ内のイタリアンレストランla cucina(ラ クッチーナ)に新設するパーティ用テーブルセットです。
まずテーブル制作の行程を。
ご要望頂いたテーブルのサイズは、天板でw2800mm 高さは1000mmと、かなり大きなもの。
立食形式は勿論の事、ハイスツールをセットすればゆったりと座って御使用頂けるという構成に。
いつもの様に、御打ち合わせの中でお客様のご要望を伺いながら各所の素材と全体のデザインを決定し、
完成後のビジュアル確認とイメージを共有する為の3D画像を作成します。
天板はホワイトを基調にグレーの斑が入った大理石。
これは表層5mm厚の天然大理石+内部芯材のファイバー樹脂がサンドイッチ構造になっている特殊な素材。
大型テーブルの軽量化を図りつつ、天然石よりも高い強度を望めるというメリットがあります。
そして天板面の外周は、オーク材で囲う事で人造石の断面を隠しつつ、金属+石という若干固い素材感を少し中和して柔らかい表情に。
脚部はオリジナルで鍛造制作したアイアンを真鍮メッキし、特殊な酸化液でエイジング、真鍮古美色に仕上げます。
制作風景。
まずは脚部を構成するパーツを、一つ一つ鍛造して行きます。
二つのパーツが重なり合う接点の部分は、先端をハンマーで叩いて厚みを薄くしておきます。
形状を整えた後で、真鍮メッキが綺麗に付着する様に金属の表面を丁寧に研磨。
手間ひまをかけた物にしか出せない表情が、少しずつ滲み出てくる瞬間です。
両端の脚部パーツをつなぎ合わせる貫棒(ぬきぼう)の端に取りつける儀星(ぎぼし)パーツは、国内で職人が無垢の真鍮を削りだしてハンドメイドしている物。
さりげなく小さな部材ですが、全体を組み上げると重要なアクセントになります。
そして、完成した物がこちら。
そしてスツールをセット。
バタバタの納品直後の撮影で、いい写真が撮れませんでしたが、、。
スツールは、お客様からのリクエストで赤いレザーを座面に張りました。
共材の革ベルトをとめる仕上げの単発鋲と足掛けのガードパーツは、テーブルに調和する様に真鍮素材で仕上げました。
近々、再撮影して綺麗な写真を改めてアップします!
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再撮影したので、写真を追加でアップします。