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title.grass レセプションパーティ!

date.2009.11.21 category.WORK

昨日、お店作りのお仕事をさせて頂いた美容室『grass』のレセプションパーティへ行ってきました。
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エントランスのドアは、去年フランスのリールで見つけた物。
素敵な夫婦が営むアンティークディーラーで仕入れました。
草を束ねた様な模様の彫刻も、両開きのサイズも 不思議な位にこの『grass』にピッタリとはまってくれたドアでした。
何だか不思議な縁を感じてしまいます。

彫刻が破損していた箇所を丁寧に修復して、自然な風合いで塗装を直し、アンティークワックスで落ち着いた艶感を出しました。
毎度の事ですが、こうして納品前に丁寧に手をかけてメンテナンスしてみると、ちょっと売るのが惜しくなります...
でも、それぞれの店に収まって大切に使って貰えるのが結局一番嬉しい。

とても存在感のある、この店の顔になってくれました。
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何も無かった通り沿いのウィンドウコーナーは、笠原さんの娘のクーちゃんがお手伝いしてくれました。妻がアシスタントに付いて、古洋書のページをちぎって真鍮の釘で壁に貼付け。
GF川本氏の活けてくれた雲竜柳を置いて、キャンドルスタンドに火を灯して〜
枝の影がブルーグレーの壁に揺れて、とても暖かな雰囲気です。
子供にしか出来ない、作為の無さが良い。
入荷したてのキャンドルスタンドやキャンドルトレーも活躍です。
簡単な作業で良い感じのウィンドウディスプレイが出来ました。
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クーちゃんはもう6 歳かな?
chordのオープン直前の、イギリス→ベルギー→フランスを渡っての大型買付けの際に笠原さんが同行してくれた事があって、フランスから奥さんとクーちゃんも合流する!という珍道中がありました。
あの頃はまだまだ赤ちゃんで、何かにつけてビービー泣いてたのになぁ。
現在の夢は、お父さんと同じ内装の仕事をする事らしいです。
可愛い。
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ご飯をせがんでるシュナは、ファロでは無くてマロ。
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左から 大ちゃん 大重さん 笠原さん
既に、次の現場の相談中か?

今回の内装工事を進めて貰った重要なメンバーです。
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いつもふざけてて、冗談ばかり言ってますが..。
たまに驚きのアイデアとキラッとした輝きを見せる、菓子パン大好きオヤジ笠原さん(オレンジ)やる時はやります。
彼の発想と勢い、それを支える大重さんの几帳面さがなければ、この店は生まれなかったでしょう。
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影の功労者 ビール宮本。
地味で隠れた作業をコツコツとやってくれました。
いい店が出来た達成感か、ただ単にビールを飲めて嬉しいだけか。
とにかく御満悦の表情。
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オリジナルで制作したカットスツール
美容師さんが使う道具として、とても重要なアイテム。
タイトな条件の元で鍛造の曲線を作り直してくれた清水さん
本当にありがとうございました。

ベースの鉄脚、座面の木、生地張り
3人の職人による丁寧な手仕事が織り成した一本のスツール。
grassのメンバーも凄く気に入ってくれた様です。
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『リネンに黒革のブレードをまわして、真鍮鋲は単発で仕上げたんですねぇ〜 ふむふむ』と さすが、職人的な目線でマニアックなディティールを観察する清水さん。
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宮本と二人で、納品前日ギリギリで塗装を剥離して完成したキャビネット。
久しぶりの剥離剤で手がビリビリしました。
ニスやステインの塗装膜を剥がしながら、雰囲気の良い途中経過を仕上げ!にしてしまう。絶妙なアンニュイフィニッシュ。
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比較的ありふれたイギリスのワードローブも、リペイントしてお店に合った雰囲気に。
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お客様が座るアームチェアーは、背面や座面高を検証して、髪が切り易い形状の同じ物を5脚見つけ出しカスタムしました。
背面にはオリーブグリーンの柔らかいリネン、座面とアームレストにはブラックのなめし革を貼り、男前に生まれ変わりました。
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その元ネタになった、この3pソファは待ち合いスペースに。
これ迄、色々な撮影や展示会で活躍してくれましたが、最終的に良いお店に嫁いでくれました。
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ピンクのカーディガンを着ている男性がオーナーの鈴木氏。
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彼から連絡があり、急な展開で独立開店の店作りに力添えする事になったのが9月末の事。

振り返ればあっと云う間でしたが、一緒に色々な場所へ行き参考になる店を見て廻ったり、家具をチェックして共に頭をひねりながら、色々な人達の協力を仰ぎました。


笠原さん 大重さん 大ちゃん 大高さん 清水さん 川本さん 吉野さん スタンリーズさん 
その他、お店づくりに携わって下さった方々 皆さん本当にお疲れ様でした!


皆の力のお陰で『grass』という素敵なお店が生まれました。
店名に込めた思いの様に、これから根強くじっくりと育って行く事でしょう。

そしてそして。
何よりも
鈴木君、スタッフの皆さん

開店おめでとう!