date.2008.10.04 category.WORK
パリ国立ピカソ美術館のコレクション約230点が出品された大規模な回顧展
『巨匠ピカソ』展が東京・六本木の国立新美術館とサントリー美術館
で同時開催されました。
それに伴い、東京ミッドタウン内で開催されたイベント
『PICASSO'S PLACE』。
ブックディレクター『BACH(バッハ)』幅 允孝さんのディレクションのもとに選び抜かれたピカソにまつわる本や、ミッドタウンで販売されている関連アイテムを展示するためのインスタレーション空間の設営をさせていただきました。
ピカソが晩年を過ごした南フランスのアトリエ兼邸宅『ヴィラ・ラ・カリフォルニー』をイメージして空間を構成。
共用通路の広いスペースをアンティークのドアやフェンスで隔て
『WORK PLACE(ピカソのアトリエ)』と『PRIVATE PLACE(ピカソの居間)』
二つの部屋に分割しました。
『PRIVATE PLACE(ピカソの居間)』には、ピカソの愛したものを散りばめました。
愛妻ジャクリーヌ夫人と過ごしたピカソのリビング。
二人は47歳も離れていましたが、彼女はピカソにとって伴侶であり、モデルであり、親友でもあったそうです。
愛犬のダックスフンド『ランプ』やボクサー犬の『ヤン』
ヤギの『エスメラルダ』、鳥たちなど
ピカソは沢山の動物と一緒に住んでいました。
ランプが死んだ一週間後にピカソは亡くなったそうです。
写真右隅に少しだけ写っているのは、ピカソの好きだった『ボーダー柄』のシャツ。
『WORK PLACE(ピカソのアトリエ)』
では、ピカソのアートワークを連想させるディスプレイを。
アンティークのミラーやオブジェには
画家の『永田 広志』さんに依頼して鮮やかなドローイングを。
空間に彩りを添えて貰いました。
『ピカソ』という20世紀を代表する偉大な画家をテーマにした、『本』と『アート』と『インテリア』の表現。
とても刺激的で緊張感のあるお仕事をさせていただきました。