新宿のオフィスビルの中空階にオープン予定のUNION WORKS(ユニオンワークス)
既に、渋谷 青山 銀座 川崎にお店を構える靴修理のプロフェッショナル店です。
オーナーの中川さんは、私がずっと昔からお付き合いさせて頂いている大切なお客様であり、尊敬する大先輩です。
今迄、長い歴史の中で多数のアンティークアイテムをご購入頂き、銀座店の内装設計とコーディネーションもご依頼頂きました。
今回改装するのは、ごくごく普通のオフィスルーム。
弊社で内装設計と、アンティーク什器やインテリアアイテムなどの手配をさせて頂いております。
これが完成後のイメージパースです。
大型のイギリス製アンティークシャツキャビネットなどは、お客様のご要望に合ったサイズや
ニュアンスなど含めて、国内外から探すところからスタート。
最終的には、小さなエレベーターに入れて搬入する為に、2分割(下写真の赤いライン)に加工して、
現場で組み立てられるようにカスタムします。
同時に、全体のインテリアに調和するよう色味も少し濃いめにアンティーク塗装で化粧し直して、
一つ一つの引き出しの調整や基礎構造の補強もします。
高いリペア技術が要求される瞬間です。
建物の構造体である鉄骨柱に綺麗にフィットする形にオリジナル製作した棚什器も完成。
3Dパース制作当初は、棚の背面は開口して沢山の光を取り込み、外部の景観も望める様に考えて
いたのですが、商品の日焼け防止と外部からのサイン計画を兼ねて背板を取付けました。
その分少し什器の高さを低めに調整し、什器上部からの採光を確保。
これだけでも昼間の間、室内に入り込む自然光による明るさが全く違います。
塗装も終了し、あとは艶調整とワックスを入れる作業。
微妙な違いですが、グッと雰囲気が出るひと手間です。
この作業は、近日中にユニオンワークスの若い男性スタッフに私が加工方法をお教えしながら
一緒に仕上げる予定です。
棚什器の背面には、大通りからでもハッキリと店が見つけられる様に、ファサードの設えを。
ライティングもされてUNION WORKSの切り文字が浮かび上がりました。
雰囲気が出てきました。
もう一息で完成です。
良いお店になる様に、最後まで気持ちを込めて頑張ります。
c:hord 瓦吹