カシュガイ族がハンドノットで良質なウール糸を結んで織り上げた美しいギャッべ。

このギャッベ は、非常に珍しい大判サイズの現代ギャべ 。
モダンなデザインを投影した現代的なビジュアルですが、草木染めとハンドノットという最古式の技法を用いて長い年月をかけて織り上げたウール絨毯です。

クルミやオーク の樹皮などを用いて染めた深いブラウン色のグラデーションと、無染色の生成りのウール糸の２色のみのシンプルな配色。
動画を見るとよくわかりますが、この一面ブラックに見える部分にも、絶妙にダークブラウン〜ブラックの淡いグラデーションが入っています。これが長い年月使用していく中でさらに顕著になり美しい横縞の模様になっていくのが特徴です。
この絨毯は、ギャッベ の中でも極めて高品質な「ローリーバフト」という特別なもので、子羊の体の内側からとった水分や油分を豊富に含んだ高級ウール糸を使い、高密度なハンドノットで織り上げられています。
ごつごつとした岩が転がる、砂漠とも言える乾燥地帯に暮らすカシュガイ族
昼間の猛暑から一変して夜は非常に冷え込む過酷な生活環境の中で生み出されたこの絨毯は
ある時は地表の熱を遮る優れた断熱材として、ある時は冷たい大地から身を守る暖かなベッドとして、彼らの生活に欠かす事のできないもの。「タンパク質と水分と油分」という成分で構成されたウールの絨毯は、人が触れて使い込むほどにその艶を増していくのが特徴です。

より手間ひまのかかる「ダブルノット」という結び方で仕立てられた厚みと腰のあるふんわりとした踏み心地は、冬は暖かく夏はひんやりと涼しく使えます。
これがウール絨毯の不思議な魅力です。

＊写真に写っている絨毯の折りあとは、ご使用いただく中で自然になくなりますので心配ございません。
新品未使用品を専門業者の手により、丁寧にクリーニングしております。